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未来を拓く高圧力科学技術セミナーシリーズ(36)
「新しい超硬物質の高圧技術への応用」

[趣   旨]

近年、ダイヤモンド多結晶焼結体(SD)の応用により、マルチアンビル(MA)装置においても、メガバール近い圧力発生が可能になりつつあります。また、我が国で新たに開発されたナノ多結晶ダイヤモンド(NPD)の、ダイヤモンドアンビル装置(DAC)などへの応用も試みられつつあります。従来は超硬合金と単結晶ダイヤモンドが、それぞれMAやDACの主なアンビル材として用いられてきましたが、近年これらの多結晶ダイヤモンドをはじめ、様々な新しい超硬物質の高圧技術への応用がおこなわれています。

本セミナーでは、SDやNPDをはじめ、NiやSiCをバインダーとした超硬合金、より硬いバインダレス超硬合金、またcBN焼結体や高純度単結晶ダイヤモンド、その他の新たな超硬材料を用いた超高圧実験技術への応用を中心に、最新の研究および実験技術についてご紹介いただきます。また、これらの物質の合成と物性に関しても報告いただきます。

既にMAやDACを用いた高圧実験を始めておられる研究者や学生の方はもちろん、他の高圧装置においてもこのような新しい超硬材料の導入を検討しようとしておられる方々にも、ぜひご参加いただきたいと思います。本セミナーを、より高い圧力下での実験を目指した、また中性子・放射光などの量子ビームや、各種物性測定と組み合わせた高圧科学の新たな展開を目指した研究において、情報交換の場としていただければ幸いです。

なお、本セミナーは愛媛大学を中心としたグローバルCOE「地球深部物質学」や特別推進研究「最下部マントル〜内核の物質科学」等との共催予定であり、年1〜2回程度、セミナー開催を計画しております。第一回目の今回は、特にSDとNPDに焦点をあて、その合成・特性・応用についてのセミナーを予定しています。

[主   催] 日本高圧力学会、特別推進研究「最下部マントル〜内核の物質科学」
[協   賛] セラミックス協会、粉体粉末冶金協会、日本化学会、応用物理学会(予定)
[日   時] 2011年4月16日(土)13:00〜17:00
[会   場] 大阪大学(豊中キャンパス:大阪府豊中市待兼山町1-1) 理学研究科 宇宙地球科学棟(理学部F棟)F101講義室
[定   員] 100名(先着順)
[参 加 費] 一般 3000円
学生 1000円
[申込方法] 事前申込は締め切らせていただきました。
参加ご希望の方は会場受付で当日申込をしてください。
[振 込 先] みずほ銀行 出町(でまち)支店
普通預金 口座番号 1409296
名義:日本高圧力学会
[実行委員長] 愛媛大学 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター 入舩徹男
〒790-8577 愛媛県松山市文京町2番5号
E-mail: irifune@dpc.ehime-u.ac.jp
[世 話 人] 住友電工ハードメタル(株) コア技術開発部 戸田直大
〒664-0016 伊丹市昆陽北1-1-1
Tel: 072-771-3067 Fax: 072-779-7274 E-mail: toda-naohiro@sei.co.jp

*本セミナーに関するお問い合わせは,上記世話人あるいは日本高圧力学会事務局までお願いいたします。

プログラム

13:00-13:05 開会の辞
13:05-13:10 イントロダクション
13:10-13:40 「高圧発生用SD・cBNの合成と特徴」
住友電工ハードメタル株式会社 戸田 直大
13:40-14:20 「Diamond-SiC複合焼結体のHIP合成と高圧アンビルへの応用」
大阪大学 大学院 理学研究科 大高  理
14:20-15:00 (仮題)(SDを用いた超高圧発生)
岡山大学 地球物質科学研究センター 山崎 大輔
15:00-15:20 コーヒーブレイク
15:20-15:50 (仮題)「NPDの合成と特徴」
愛媛大学 地球深部ダイナミクス研究センター 入舩 徹男
15:50-16:20 (仮題)「NPD-DACによる超高圧発生」
住友電気工業株式会社 角谷  均
16:20-16:50 (仮題)「DACによる超高圧発生」
東京工業大学 大学院 理工学研究科 舘野 繁彦
16:50-17:00 閉会の辞:日本高圧力学会 会長 同志社大学 上野 正勝

日本高圧力学会事務局
kouatsu_office(at)highpressure.jp