【主催行事】

未来を拓く高圧力科学技術セミナーシリーズ(26)
「ガスハイドレートの可能性を探る」

[趣  旨]  ガスハイドレートは、次世代のエネルギー資源としてまた地球温暖化対策の鍵を握る物質として注目されている。最近ではその特異的な性質を利用して、環境・エネルギーをキーワードとした新たな取り組みが進行中である。本セミナーは、それらのうち特に注目する幾つかの研究事例を紹介し、さらに応用分野の拡大を図ることを目的にしている。講師陣はいずれも新進気鋭の研究者であり、基礎的な部分は判りやすく、応用的な部分は熱意を持って講演していただけるものと思います。特に企業・大学の若手研究者および大学院生の積極的な参加を希望します。
 なお、本セミナーは日本高圧力学会の第26回のセミナーとして、大阪大学化学系 21世紀COE(自然共生化学の創成)グループとの共催で開催するものです。
[主  催] 日本高圧力学会
[共  催] 大阪大学化学系 21世紀COE(自然共生化学の創成)グループ
[協  賛] 近畿化学工業界・化学工学会関西支部
[日  時] 2003年3月20日(木) 13:00〜18:00
[会  場] 大阪大学基礎工学部国際棟ディスプレイ室
〒560-8531 大阪府豊中市待兼山町1-3
(会場付近地図はホームページ、またはこちらでご覧になれます。)
[参 加 費] 主催・協賛学会会員
  一般         6,000円
  教育研究機関  3,000円
  学生         無料
  (非会員は各々1,000円増(学生は無料)、いずれもテキスト代を含む)
[申込期限] 2003年3月13日(木)(なお、当日会場でも受け付けます。)
[申込方法] 下記の申込フォームをご利用ください。あるいはE-mail、Fax、またはハガキにて「セミナー(26)ガスハイドレート」と題記し、下記の申込先宛、1. 氏名 2. 勤務先 3. 住所 4. 電話・Fax番号・E-mailアドレス 5. 所属学会・会員資格 6. 送金方法・送金額・支払い期日 を明記してお申し込みください。
[申 込 先] ホームページからのお申し込みは、申込フォームをご利用ください。

**********E-mail、Fax、またはハガキの場合は以下宛まで**********
日本高圧力学会 〒606-0805 京都市左京区下鴨森本町15 (財)生産開発科学研究所内
Tel: 075-721-0376 Fax: 075-723-9629
E-mail: koatsu@mbox.kyoto-inet.or.jp
[送金方法] 1.郵便振替: 01080-7-48066 日本高圧力学会
2.銀行振込: みずほ銀行出町(でまち)支店 (普通)1409296 日本高圧力学会
[世 話 人] 大阪大学大学院基礎工学研究科
大垣一成 Tel: 06-6850-6290 E-mail: ohgaki@cheng.es.osaka-u.ac.jp

※本セミナーに関するお問い合わせは、上記世話人あるいは日本高圧力学会事務局までお願いいたします。
[プログラム] 13:00- 13:10 開会の辞
大垣一成(大阪大学 大学院基礎工学研究科)
13:10- 13:55 「混合ハイドレートの興味ある現象」
菅原 武・牧野貴至(大阪大学 大学院基礎工学研究科)
(ガスハイドレートを構成するゲスト分子が混合系の場合、わずかな組成変動により結晶の構造相転移が生じたり、安定境界条件が大幅に変化することがある。こうした現象の解釈とそれを利用する技術開発の可能性について述べる。)
14:00-14:45 「メタンハイドレートの自己保存性」
佐藤 博・中村哲成(大阪大学 大学院基礎工学研究科)
(メタンハイドレートはその安定境界条件よりはるかに高温・低圧の不安定な条件下でも、見かけ上安定に存在できる「自己保存性」を有している。この性質のメカニズムを検討し、その効果をさらに引き出す可能性について述べる。)
15:00- 15:45 「蓄熱材探索における指標(熱物性)」
山室 修(大阪大学 大学院理学研究科)
(アミン・ケトン類の水溶液は、大気圧下で安定なハイドレートを生成する。これらの生成・分解熱を利用し蓄熱材としての応用が考えられる。ガスハイドレートの特異な熱物性について触れ、また保持温度に対応するゲスト分子選択指針について述べる。)
15:50-16:35 「天然ガスハイドレート輸送」
岩崎 徹(三井造船(株))
(天然ガスハイドレートの自己保存性を利用した新しい天然ガス輸送システムが検討されている。従来の液化天然ガス輸送との比較における優位性を明らかにすると同時に、ガスハイドレートのペレット輸送の可能性を述べる。)
16:40- 17:25 「スーパーナノ反応場の可能性」
谷 篤史・竹家 啓・矢田猛士(大阪大学 大学院理学研究科)
(ガスハイドレートの水素結合ケージに包接されたメチルラジカルや水素原子が長時間安定に存在する。ハイドレートが存在する惑星や衛星での化学反応を解明するうえで重要な情報を与えるのみならず、ケージサイズの反応場設計の可能性をも示唆するホットな情報を提供する。)
17:25- 18:00 総合討論(懇親会)