【主催行事】

未来を拓く高圧力科学技術セミナーシリーズ(23)
21世紀の超臨界流体利用技術−環境調和・循環型社会をめざして−

[趣  旨] 臨界点の発見と高圧気体に固体が溶解することは、一世紀も前から知られていた。その後、臨界点近傍で数々の興味深い物理現象が観察され、臨界点近傍で化学反応が著しく促進されることも発見された。超臨界流体は、当初コーヒー豆からの脱カフェインプロセスに応用されて世界の注目を集めた。現在では、それらの抽出プロセスとならんでグリーン・ケミストリーをめざした反応溶媒、さらには新機能性材料製造の溶媒として国内外で注目されている。そこでは、主として超臨界二酸化炭素(CO2)と水(H2O)が取り上げられている。この両者は安全・無害であり、反応・分離・材料製造の新しい溶媒として高度に活用することで、今後の環境調和型・循環型社会を構築するための独創的新技術を生み出すことが期待されている。
 本セミナーは、超臨界CO2とH2Oを用いた新プロセスの構築をめざしたトピックスを取り上げ、大学生、大学院生、企業の研究者・技術者を対象として、わかりやすく解説していただけるよう企画されたものです。
[主  催] 日本高圧力学会
[協  賛] (依頼中)化学工学会九州支部、化学工学会超臨界流体部会、日本熱物性学会、日本熱測定学会、日本溶媒抽出学会、分離技術会
[日  時] 2001年9月21日(金) 10:05〜17:20
[会  場] 九州大学ベンチャービジネスラボラトリー (福岡市東区箱崎6-10-1)
会場付近の地図はこちら
[参 加 費] 主催・協賛学会会員
  一般         6000円
  教育研究機関  3000円
  学生         1000円
  (非会員は各々1000円増、いずれも講演要旨集代を含む)
[申込期限] 2001年9月8日(土)  (当日会場でも受け付けます)
[申込方法] 下記の申込フォームをご利用ください。あるいはE-mail、Fax、またはハガキにてセミナー(23)超臨界」と題記し、下記の申込先宛、1. 氏名 2. 勤務先 3. 住所 4. 電話・Fax番号・E-mailアドレス 5. 所属学会・会員資格 6. 送金方法・送金額・支払い期日を明記してお申し込みください。
[申 込 先] 日本高圧力学会 〒606-0805 京都市左京区下鴨森本町15 (財)生産開発科学研究所内
Tel: 075-721-0376 Fax: 075-723-9629
E-mail: koatsu@mbox.kyoto-inet.or.jp
[送金方法] 1.郵便振替: 01080-7-48066 日本高圧力学会
2.銀行振込: 富士銀行出町(でまち)支店 (普通)1409296 日本高圧力学会
[世 話 人] 本セミナーに関するお問い合わせは下記宛にお願いいたします。
荒井 康彦 九州大学 大学院 工学研究院 化学工学部門
Tel: 092-642-3495 Fax: 092-642-3501
E-mail: arai@chem-eng.kyushu-u.ac.jp
[プログラム] 10:05-10:10 開会の辞
荒井康彦(九州大学大学院 工学研究院 化学工学部門)
10:10-11:00 「超臨界流体(水、二酸化炭素)を反応場とする物質合成の新展開」
生島 豊(産業技術総合研究所 東北工業技術研究所)
11:00-11:50 「ミクロバブル超臨界CO2殺菌 」
下田満哉(九州大学大学院 農学研究院 生物機能科学部門)
11:50-13:00   昼休み(昼食)
13:00-13:50 「超臨界発泡の可視化による樹脂発泡条件の探索」
大薮英雄(化学技術戦略推進機構・超臨界流体利用技術集中共同研究体)
13:50-14:40 「超臨界二酸化炭素による木材からの重金属抽出除去に関する検討」
竹下幸俊(NTT生活環境研究所 環境情報流通研究部)
14:40-15:10   ブレーク
15:10-16:00 「水熱分解によるPCBの無害化処理」
立石正和(三菱重工業 長崎研究所 化学研究室)
16:00-16:50 「超臨界水中での廃棄物のケミカルリサイクル」
長瀬佳之(神戸製鋼所化学環境研究所)
16:50-17:20 総合討論、閉会の辞